読んだ木

研究の余録として、昔の本のこと、音楽のこと、子育てのこと、鉄道のことなどについて書きます。

男子高校生の演奏

 

 前の記事(1940年代生まれの音楽家たち - 読んだ木)で触れたチック・コリアのことを初めて知ったのは、高校の吹奏楽部で「スペイン」のアレンジを演奏したからだ(チック・コリアの「スペイン」いろいろ - 読んだ木)。あれは楽しかったが、僕はチューバだしバスケ部をやめて管楽器をやり始めたばっかりでほとんど吹けなかった。とはいえ曲がいいのでとにかく楽しく、その後もチックをよく聴くようになった。

 男子校だったためか、思えば勢いのある力強い曲ばかりやっていた。ジェンダー平等とはいえ、年齢に応じた男女間の身体特性の違いは演奏においてはっきり現れる。合唱(合唱ももちろん男子高校生)と一緒にやったのが、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」。あれもかなりヘビーな曲だった、たぶん歌っている方が大変だっただろう。

 

 

それからカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」。これはしかも、全曲やったのだ。よくもまぁ20曲以上あるのをやったものだ。もっとやる気を出してレベルを上げれば、録音して売れたかもしれない。カルミナの録音は、なかなかいいのがない。あの変調のリズムが難しく、合唱もあり、最後まで集中力を切らさないでやるというのが、殊の外大変だ。とくに僕が全曲の中で2番目に好きな(一番好きなのは14番のイン・タベルナ・クアンド・スムス)6番の器楽曲タンツは、簡単なようで表拍と裏拍の転換についていけない楽団が多く、大体ロクな演奏にならない。まぁ自分で吹けたいわれたら出来ないので偉そうなことは言えないんだけど。バッハのロ短調ミサやマタイ受難曲は長くてもたくさん録音があるのだが、カルミナは録音も少なくて、そこは世俗曲の辛いところ。

 

オルフ:カルミナ・ブラーナ(SHM-CD)

オルフ:カルミナ・ブラーナ(SHM-CD)

 

 

他に思い出すのは、コンクール曲だった「スクーティン・オン・ハードロック」だが、僕は色々事情があってコンクール前に部活を辞めてしまったので、十分に楽しむことはできなかった。

 ワーグナーマイスタージンガーとか、やりたかった曲は色々あるのだが、大学に行ってまで音楽を続ける気はなかったので、結局僕の音楽との触れ合いはそこで終わってしまった。ただ、僕が今でも、まぁ自分でやらないにしろ吹奏楽の生演奏で聴きたいと思っている曲もある。フレデリック・ディーリアスのオペラ「コアンガ」の中の一曲、「ラ・カリンダ」がそれ。イギリスのアカデミー室内管弦楽団の録音があるのだが、これが本当にいい。高校生の当時、なんかヤマハのアプリかなんかでCDから取り込んだ音源を変換して、携帯電話(スマートではない)で聴いていた。なによりホルンがおいしい。もしどっかで演奏する話があったら飛んでいって聴きたいものだ。

 

Fantasia on Greensleeves

Fantasia on Greensleeves

 

 

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