3歳児と歩く飛鳥山公園とその周辺
休みの日になると、コロナで予約制になってしまった近隣の児童館に片っ端から電話をかけるが、人の考えることは皆同じで、予約開始時刻にはずっと話し中で繋がらず、繋がったときにはもう予約が一杯になっていることが多い。いくら外出自粛とはいえ、幼い子供にとって休日の外出は知力、体力等を伸ばすために不可欠な機会であって、感染を防止しつつ積極的にその機会を確保したいと思っている。
今朝も電話をかけたが、近くの児童館の利用予約が取れなかった。しかしせっかく天気も良いのだし、どこかへ行こうかと思案していたところ、前回の記事で、都内の近場にある公園として都電おもいで公園を挙げたことを思い出した。
そこで、ここへお散歩に行く提案を子供に諮ると快諾されたので、JRに乗って王子へ向かうことにした。いつもは数駅で降りたがる子供も、目的地がはっきりしていると忍耐が続く。田端を過ぎると、先日の地震の影響で運休になっている山形新幹線の車両などが車庫にずらりと並んでいるのが見られ、子供はご満悦だ。
王子から都電に乗り換えて3駅。子供はドアの窓に張り付いて車窓を楽しみ、荒川車庫電停でうきうきしながら電車を降りた。

ところが、全く迂闊なことに、都電おもいで公園はコロナ対策で当面のあいだ閉鎖となっていたのだ。博物館と違って公園だから開いているだろうと、調べもしなかったのが失敗だった。あらかわ遊園も休園中だし、わざわざ荒川車庫まで来たのに行くところがない。時間は昼に近くなっている。これ以上悔やんでみても仕方ない。歩いて10分のところにJRの尾久駅があり、このへんはファミレスが充実しているので、とりあえず腹ごしらえして態勢を整える。そうして、飛鳥山へ向かうことになった。
しかし、ただ向かうのではない。まずは、目の前に広がっている尾久車両センターを、北側の跨線橋から堪能。ここに長らく置いてある、北斗星に使用されていた24系客車や、最近入ってきてたくさん留置されているレールキヤ195系、子供には見えなかったようだが奥には四季島001系も停まっていた。

折しも、新しい踊り子号こと、中央線特急あずさ・かいじから転用されたE257系の横を、長らく踊り子号の看板を背負って走ってきた185系が回送で駆け抜けてゆく。ほかにも、スーパーひたちとして活躍した651系が、交流機器を封じられて特急草津として通り過ぎていく。
線路沿いを飛鳥山へ歩いていくといくつか児童公園があり、その度に子供は一通り遊んでいく。北区の行政的手腕によるものなのだろうか、どの公園もそれなりの広さがあり、遊具も新しい。梶原の明美製菓で売っている「都電もなか」にも後ろ髪を引かれつつ、線路沿いをさらに進み王子駅へ。JRのガードをくぐり、坂を上がれば飛鳥山公園だ。子供の足で歩いても、荒川車庫から20分とかからないぐらいだろう。
王子駅から飛鳥山公園に上がる斜行エレベーターが混んでいたので、都電の道路併用軌道に沿って飛鳥山の外周を上っていく。スロープを上がれば飛鳥山公園に到着だ。

早速、都電6000形がお出迎え。都電おもいで広場が閉まっていても、ここに都電の電車が安置されていたのだ。その隣には、D51が堂々の威容を誇っている。

横にあった説明板によれば、この車両の総走行距離は月2往復半に相当するという。頭の中でささきいさおの歌う銀河鉄道999のテーマソングが不意に再生される。これは映画版で流れていたゴダイゴのものではなく、テレビ版で流れていたものだ。ただし、999号の蒸気機関車はC62で、無骨なD51よりもう少し優美な見た目である。そういえば、先日火星に2台目の探査機が着陸したという話もあった。夢のあることだ。
広場の中央にある遊具は大きく、沢山の子供たちが遊んでいる。うちの子も、かれこれ1時間以上、やみつきになっていた。

小さい遊具も沢山あり、3歳から10年間ぐらいは楽しめそうな場所だ。

ゾウの滑り台。
公園の東側からは新幹線が眺められる。あいにく一部不通の影響で本数が少なかったが、それでもE7系やE4系など北陸・上越新幹線の主力を見ることができた。帰りは空いている斜行エレベーター、あすかパークレールで下山。子供はご満悦で、帰りの電車ではぐっすり寝ていた。
飛鳥山公園は、妾を孕ませまくって子供をたくさん作ったことで有名な渋沢栄一の住居が置かれていた場所で、その跡地が博物館となり、渋沢ゆかりの展示をしているという。大河ドラマでも渋沢を取り上げたものをやるらしいが、ただでさえ人の多い飛鳥山公園がさらに賑わうことは必定である。桜の名所としても有名だが、今年も花見は中止となるのだろうか。
ちなみに、飛鳥山公園に行ってからというもの、週末が来るたびに子供が「路面電車と蒸気機関車のある公園に行きたい」とせがむ。飛鳥山公園はいい公園だが、ただ一点惜しい点があるとすれば、我が家から遠いことだ。そんなに毎週は行けないぞ、わが子よ。
続きは以下へ、東京の東側にある公園の話。
・子供と公園散歩シリーズ(?)

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