春ほど嫌な季節もない。僕は物心ついた時から花粉症を患っていた。小学生の頃、バスケの試合に出るのに、試合中は耐えられても試合後の合間の時間に猛烈な症状が出て散々だった。体育館は暑いので、窓とドアが全開になっているのだが、田舎にある小学校だったものだから、花粉から何からいろんなものが吹き込んでいたのだ。他の季節には、こんなに苦しんだことは一度もない。
花粉症もさることながら、気圧や温度変化への適応も辛い。秋のように急に寒くなるのであれば、単に着込めば良く、また単線的に寒くなっていくので、身体はそれに徐々に慣れれば良い。急に暑くなっても、体調は崩れない。しかし、春はそうはいかない。三寒四温の名の通り、暖かさが続いたかと思えば急に寒くなる。この場合、体調を崩す。のみならず、自律神経が掻き乱され、精神に不調をきたし、集中力を欠く。冬のピリリとした空気がどうしたって恋しくなる。
運転すれば、道路には運転が適当なドライバーが急に増えたことに気づく。これは春という季節によるものもそうだし、春休みで免許を取る初心者ドライバーの影響もある。街には変質者が増える。楽しそうに歩いているやつもムカつく。春だから何だっていうんだ。こっちは本当に苦しんでいるんだぞ。他の季節には、それなりの理由があるものだが、この季節に世の中がたるんでいるのは、単に気候のせいである。
春に年度末が被っているのも解し難い。この困難な季節になぜ年度末を被せるのか。不調の身体を推して、なんとか膨大な事務をこなさなければならない。しかも、冬の年末と違い、年度末の後には休暇がない。本当にひどい話だ。
咲くのは花ばかりで実がない。イチゴくらいなものである。夏や秋であればいろいろな実が成るのに、なぜ春はこうも無実なのか。花も、チューリップとか桜とか、ちょっと咲いたと思ったらさっさと散ってしまうようなものばかりだ。ユリとか菊のように、咲いてからしばらくじっとしていられないのか。
とにかく花粉症に悩まされていると、全てに対してイライラし、何一ついいことがない。早くこの季節が過ぎて冬が来ることをとにかく願っている。
さらに顎とか肩まで痛くなってきた続き→コンディションが悪い時のペース配分 - 読んだ木