読んだ木

研究の余録として、昔の本のこと、音楽のこと、3人の子育てのこと、鉄道のことなどについて書きます。

コンディションが悪い時のペース配分

 顎が痛い。口が開いてれば大丈夫なんだけど、噛むと右側の顎の付け根に痛みが走り、食べ物を上手く咀嚼できない。

 いわゆる顎関節症というやつなんだろう。たまになる。昔から寝てる間に噛み締める癖があるらしくて、そのせいで歯の噛み合わせが削れて平らになってる、と衛生士さんに指摘されたことがある。あと、これも噛み癖なんだけど、いつも右側の奥歯で食べ物をすり潰しちゃうんだよね。右側の顎とか、右上3番の付け根とかが痛みがち。

 その前は、右肩が痛くてかなわなかった。寝起きじゃなかったから寝違えたのではないと思うんだけど、とにかく痛くて腕が上がらなかった。子供を抱っこする時、ついつい右手だけで持ち上げて抱えちゃうからだと思う。上の子はもう13kgぐらいあるから、あんまり抱っこしたくないんだけどね……。両手で抱っこしちゃうと歩きにくいし手がふさがるのがやだから、抱っこひもない時はどうしても片手になっちゃうんだよな。というか、顎も肩も右側が痛んでるから、やっぱり寝てる間に何かあるのかも。

 前の記事(春への苛立ち - 読んだ木)でも書いたけど、本当に春が嫌いで。端的にいって、すごく心身にストレスがかかる季節だから。他の季節には起こらないいろんな症状が出る。痛み、かゆみ、だるさ、等々。それが色々な作業の進行を支障するし、とにかくうんざりする。ここ数日だけで関東は大きく春化が進展して、全然コンディションが変わってしまった。季節の移り変わりにペースが乱されること自体嫌なんだけど。とにかく早く梅雨が来てほしい。可能なら早く冬になってほしい。関東の平野部に住んでいる場合は、冬は晴れの日が多いし、雪も積もらないし、寒さをしのげる服と家さえあれば何も辛いことはない。春は最悪だし、夏も暑くて嫌いだし、まぁ残暑の終わった秋あたりから、僕の平穏な生活は始まる。あと半年の辛抱だ。

 基本的に、最初から最後まで一人でやる仕事だから、なんとかして自分で自分のご機嫌を取り、ペースメイクしてあげて、こんな状況でも物事を前に進めていく必要がある。昔は常に8〜9割のペースを目指して挫折していたが、今ではコンディションが悪くても3割の力を出し続けることに注力している。これはある程度成功している。8〜9割を目指して、たまにその出力が出るけど普段は1割以下の出力、よりも、落ち込んだ場合でもコンスタントに3割の出力が出る方が、それなりに進捗するし、自分の方も安心できる。その代わり、コンディションの悪い間は出力が5割を超えることもないから、常に力尽きている感じになってしまうけど。

 マラソンと違って仕事はゴールまでの距離が見えないし、ゴールしたと思ったのにゼロからリスタート、みたいなことも多いから、ペース配分が難しいというのもこういう方法を取る理由。なんかラストスパート、みたいな感じで、元気がないのに頑張ってゴールした時に、それがあえなくおしゃかになってリスタート、ってことになるともう再起不能になっちゃう。だらだらやりつつも最低限のパフォーマンスを出して、よくてもダメでもそれで続けて、自分のコンディションがよくなってきたらスロットルを上げていく、という方がいい。酒とか栄養剤とか煽って進めることもできるんだろうけど、やる気スイッチとか押し続けてたら壊れちゃうからね。やる気スイッチが必要だな、と思った時にはもうやる気がないわけだから、やる気のないままやる。いつかやる気が来た時に、勝手にスイッチが入ってくれればいい。その時に、やる気がないけどそれなりに進めてきたことが積み重なっていれば、スイッチが入った後の伸びしろも大きくなるかなって。まぁちょっともう、無理しない。無理したいけど。体の方が先にガタがきちゃうので。顎も痛いし肩も痛い。もっと高齢になったらもっと辛いんだろうな。

 でもほんと、この歳になっても、もっと才能があれば、能力があればなーっていっつも思っちゃう。自分なりにやってきたつもりなんだけど、何一つ思い通りにならないな。それでも、他人から見たら恵まれてるんだろうけど、それは社会的な規範に僕が合わせさせられているだけで、自分が思い描いてたのとは結構違うんだよね。無い物ねだりなんだけど、無い物ねだりをやめてあるものだけで幸せに生きてくなんて、僕はそれだったら早く死にたいな。まず痛くない顎と痛くない肩が欲しい。あと痒くない顔とつまらない鼻。求める自由にたどり着くまでの道のりは長い。

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

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