読んだ木

研究の余録として、昔の本のこと、音楽のこと、3人の子育てのこと、鉄道のことなどについて書きます。

ワンオペ育児に最適なファストフード、寿司

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これは下田の文という店のランチで食べた海鮮丼

 久々にはてなの「お題」で記事を書くか。今週のお題「寿司」。

 タイトルからして出オチなのだが、うちで寿司といえば、料理が面倒なときにスーパーで買ってくるファストフードである。

 

 メリットはいくつかある。一人分の1パックが500円ちょっとで買えるからそれなりに安く、味の良し悪しなんてのはスーパーだから期待できないにしても、変なものが入っているわけではないからそんなに不味いことはないし、惣菜のように脂っこいということもない。何よりいいのは、子供が食べられることだ。

 

 子供に簡単に食べさせられる食事というのは、案外ないものだ。

 うちで普段重宝しているのは冷食で、特にチャーハンと餃子。これも、生協で買っているからまぁ食べられるものの、市販の味の濃いやつはどうも僕自身が好きではないので、生協のストックがなくなると困る。

 また、マクドナルドなどのファストフード店も近くにはなく、多分一番近くて歩いて20分ぐらいかかるところだから、全然ファストではない。

 パン屋は便利なのだが、パンは大体朝食に出しているので、昼や夜は違うものが食べたいということがある。

 まだ歳が片手の数に満たない子供達にカップラーメンを食べさせるわけにもいかないし、さりとてどろどろの離乳食を食べさせる期間はとうに終わっているから、お湯を入れてぱっと作れるものもない。

 湯を沸かして茹だるまで待つことさえできればパスタでもいいのだが、この沸かして茹でてソースをあえる、という十分程度の間、腹をすかして喚いている子供の面倒を見ながら熱いものを扱うというのがどうにも厄介である。

 

 ここでありがたいのが、スーパーの寿司だ。

 子供たちを連れて、家のすぐ近くの、あるいは公園帰りのスーパーに行けばパッと手に入る。子供には一人前の寿司を買う必要はない。アラカルトで数貫入っている玉子とネギトロを買ってやる。かんぴょう、納豆巻なんてのも案外好評である。たまにはいくらも買ってやる。

 大人は一人前を買うが、大した値段ではない。大人は一人前で足りなければ、後でカップ麺を食べればいいのであって、わざわざスーパーの寿司ごときにいくらも出すことはない。

 しかし寿司は寿司、子供たちは大喜びとくる。これがありがたい。おにぎりではこうはいかない。アラカルトの寿司を選べば、子供の嗜好に合わせてやれる。

 さらにいいのは、寿司なら手掴み食べができる。飯もののようにいちいちサジで掬って口に持っていってやる必要がない。それでいて、パンとは違って腹にたまるから、ぐっすりお昼寝とあいなる。

 また、季節も問わない。寿司なら暑くても寒くてもパッと食べられる。寒ければ味噌汁を(これも湯を入れて1分でできるインスタントでいい)、暑ければさました麦茶を合わせれば文句なしだ。

 寿司は健康にもいいような気がする。スーパーで売っている唐揚げやら中華弁当やら他の惣菜に比べて、脂っこくない。また、握りたてで鮮度もよい。味も、醤油をじゃぶじゃぶつけるようなことがなければ全くさっぱりしているのであって、高血圧の恐れもない。菓子パンのように甘くないから、子供たちも食べる量を弁える。おにぎりよりも具の割合が大きいので、タンパク質摂取にもなる。魚は目にいいとかなんとかいう話もある。海苔は野菜のようなものだが、わかめもキャベツも食べない子供達が海苔はよく食べる。

 食後には、冷食だとレンチンのために移し替えた皿とか餃子を焼いたフライパンとかを洗う手間があるが、スーパーの寿司なら寿司パックを捨てるだけ。ここは環境問題より子育ての負担軽減を優先させてもらいたいものだ。

 

 うちは海が近いからスーパーの寿司が充実しているのかもしれないが、いやしかしこれまで住んだことのあるいくつかの県でもスーパーの寿司は充実していた。海なし県に住んだことがないからよくわからないが、スーパーの寿司がないところで子育てはできないと思う。

 なお、うちの家族はまだ寿司を外食で食べたことはない。外食で寿司を食べるなど邪道であって、スーパーのパック寿司を買うのが王道である、と子供たちに言い聞かせている。海の近くに行くとつい観光地価格で寿司や海鮮丼を食べてしまう父のようになってはいけない。