読んだ木

研究の余録として、昔の本のこと、音楽のこと、3人の子育てのこと、鉄道のことなどについて書きます。

ブログ記事リライトの三つの要点+はてなブログのチート技

f:id:tsukikageya:20210714180204j:plain

原稿用紙の時代のリライトは相当の苦労を要した

 ブログ記事が100記事を超えてきた(はてなブログ100記事到達 - 読んだ木)ので、少しずつ過去の記事の整理や改善を行なっている。 過去記事のリライトにおいて重視していることは、主に以下の三つだ。

 以下、このそれぞれについて僕のやり方をメモしておく。後で効果をレビューすることも考えてのことだ。

 

目次と見出し

 今までブログ記事に見出しなどつけてこなかった。mixiで1万字書いても見出しなどつけなかった。大体その頃は論理的に文章を書くことができなくて、しょっちゅう「閑話休題」とかなんとか言ってどうでもいいことをあれこれ並べ立てていただけだったからだ。

 しかし年齢を重ねるにつれ、ようやく文章らしい文章を書けるようになってきた。このブログはどの記事もそれなりに読むことのできるものになっている。とはいえ、ただ文章がズラズラ並んでいるのは見にくい。分量が少ない記事なら、1行ごとに改行したり、なんなら2行空けしたりするのだろうが、このブログでそれはそぐわない。

 そこで、論理構造に沿って見出しをつけ、それを目次にまとめるという作業が必要となる。とはいえ、はてなブログではワードと同じで、見出しを作れば勝手に目次が完成する。見出しをつけると必然的に文章の内部構造も読みやすく論理が通るように改善されるので、自分のライティング能力の向上にもつながる。

 とはいえ、100記事というのはなかなか多いもので、まだ一部の記事でしかこれをできていない。中にはダラダラと書いているものもあるわけで、そういうものはあえて改善せず放置するということも手ではある。それを読みこなしてくれる人を待つ、というわけだ。まぁ、エッセイ的なものだとむしろ整理せずに、迂遠な理路から滲み出る妙味みたいなのを楽しむという読み方もあるだろう。しかしブログは紙媒体と違って長く読んでいると疲れるし、画面上の情報量が多いし、あまり整理されていない文章を出すのに適したプラットフォームではないというのも確かだ。その辺はまだ紙の方が色々可能性がある。

 

内部リンク

 内部リンクを作っていくこと、これは自分の書いたものの整理のためにも重要だ。カテゴリーという方法もあるが、ある程度絞り込まれたテーマで3記事とか5記事とか書いているものがある。例えば鉄道車両の形式について、あるいはクラシック音楽について、など。カテゴリーとしては鉄道とか音楽とかいうものに包摂される中の一部だ。そういうものにいちいちカテゴリーをつけていくとカテゴリーが無限増殖してしまう。そこで、カテゴリーは作らないまでも内部リンクでその関連をきちんと示す。まさに「ハイパーリンク」のなせる技だ(※HTML=ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージの何がハイパーかというと、ハイパーリンクで文章同士の関係性が示され、しかも容易に参照できるという点である)。

 これも、いくつかの記事を行ったり来たりして、また全部の記事に手を入れなければならなかったりして、非常に面倒な作業だ。しかし、自分の書いたものを、その逐次の印象に終わらせず、より広い文脈に置き換えて整理できるので、これも必要かつ重要な作業だと思っている。

 

低パフォーマンス記事の排除

 これは読み手に迷惑をかけないための措置である。Google Search Consoleでクロール状況などを見ながら、あまり価値のない記事、読まれない記事、がっかりさせている記事などを見つけ出し、それを排除する。排除する方法は主に二つあって、一つはその記事自体を大幅に書き直して改善すること。それは前述の二つの改善を軸に行う。もう一つは、特に前者の改善のうち見出しをつけようと思ったらそれほどボリュームがなかったというような場合、他の記事に統合すること。まぁ、大体この作業をすることになる。それで先ほども2〜3個の記事を統合して削除した。これをやると、統合先の記事の厚みも出てくるので、全体として質が上がっていく。

 なにぶん久しぶりのブログだったこともあったし、特に最初の方は気負っていて、文章も硬くて読みにくい、アフィリエイトリンクが多い、内容が薄いなどの問題があった。最近は肩の力も抜けてきて、書きたいことを書き、読まれなくてもいい個人的な心情の吐露であっても、一応きちんとした文章になっているようにはしている。その最初の方の記事を整理していくのがこの排除作業の中心となる。

 

はてなブログだけのチート技(というほどのことでもないが)

 以上の三つの要点に加えて、はてなブログだけで使えるチート技がある。それは、記事内に他のはてなブログの記事を引用することだ。トラックバックというシステムははてなブログの世界からどうやら消滅してしまったようだが、「言及」というシステムとして形を変えてまだ生きている。他のはてなブログから「言及」、つまりリンクを貼られると、「アクセス解析」ページ下部の「言及の一覧」に表示されるそうだ(記事へのリアクションがわかる「言及の一覧」パネルを追加しました - はてなブログ開発ブログ)。そうだ、というのは、自分は言及されたことがないので実際にどんな感じで出るかは知らないからである。

 はてなブログでブログを書いているような人は、noteなんかと違って結構レガシーなやり方ではてなー同士で繋がりたいと思っている人が多いので、他のはてなブログで「言及」されたとなれば一回は飛んできてくれてブログを見てくれる。アクセス数への貢献などは微々たるものだが、はてなの繋がりが手っ取り早く体験できて楽しい。リライトは単にアクセスを稼ぐだけでなく、そういった繋がりや広がりに向けて行うことも重要だ。記事を見返して、なにか参照できそうなはてなブログの記事を見つけられそうなら、ぜひそれをリンクとして記事内に貼ろう。例えばこんな感じで:

 

▼スクショで「言及の一覧」に辿り着く方法をわかりやすく書いている記事(短い)

operationservicebu.hatenablog.jp

 

▼いちいち「言及」の内容を紹介している記事(長いけど「言及」システムを最大限活用するとこういう感じになるという例)

www.atoka.xyz

 

▼つーか「言及」されると通知がくるんだな。教えてくれてありがとう。

suzukidesu23.hateblo.jp

 

▼このシステムが出来たばっかりの頃はみんなビビってたらしい。お前らトラックバックを知らんのかいと小一時間

www.nobusan.work

 

 っていうかこんなシステムを別装するならトラックバック機能復活してくれよな……「トラバされた!」とかいって盛り上がってた麗しき時代のブロガーたちはどこへ行ってしまったのか。でもwordpressでやってたときはスパムしかトラバ来なかったしやっぱりこのはてなの内輪システムがいいのかもしれない。

 

* * *

 

 リライトによる記事の整理と改善作業は、概ねこのようなところである。今後さらに記事が増えていったら、もう少し突っ込んだ改善、あるいはサイトの見た目なども、手を加えていくかもしれない。