読んだ木

研究の余録として、昔の本のこと、音楽のこと、3人の子育てのこと、鉄道のことなどについて書きます。

新型コロナ感染、40度発熱

自治体から届いた自宅療養セット

 

発症の経過

発症から-1日

 金曜日、上の子が38度の熱を出して保育園を早退してきた。当時、保育園ではRSウィルスが流行っていて、下の子も軽く上気道炎様の症状が出ていたので、それが移ったのだろうと軽く考えていた。

発症から0日

 土曜日になっても上の子の熱は38度台を推移していたが、夜には37度台まで落ち着いてきた。夕方、子供のために蜂蜜と大根を買ってきて大根飴を仕込む。妻も咳と鼻水の症状が出始めた。どうも、僕自身まで喉が変な気がしてきた。大根飴を舐めて寝る。そしたら今度は、その日の夜から僕も熱が出始めた。

発症から1日

 日曜の朝。子供は熱が下がったので病院へ連れて行きたいが、今日はかかりつけ医は休み。一方、僕は体温を測ると38度。非常にだるい。改源を飲み始める。1包にアセトアミノフェンが300mgも入っていて、気つけのためか無水カフェインも入っている、漢方なんだかなんなんだかよくわからない解熱鎮痛剤である。その日は関節痛も強く、倦怠感と寒気と暑さに繰り返し襲われるような感覚で布団から動けず、昼には40度に達し、昼過ぎには最高40.5度に到達した。これは前にアデノウイルスに罹った時よりも高い、物心ついてから最高の発熱だと思う。気分は最悪だ。夜になっても39度あり、全然熱が引かない。

発症から2日

 月曜の朝。子供は咳がひどく、保育園を休ませて病院へ行きRSウィルスの検査をするが陰性、PCR検査をする。この時になっても、僕はこれをRSウィルスだと考えていた。僕の熱は38度台まで下がる。ふらふらするがなんとか身体も動く。昼頃には37度台まで下がったので、近所の内科に行くと、喉が真っ赤だ、これはウィルスではなく細菌性の風邪ですね、と言われ、特に検査もなく抗生物質とロキソプロフェン(と一緒に出される胃薬)とカルボシステイン(このサワイのジェネリックカルボシステインを僕は大人用ムコダインと呼んでいる)、咳止めが出された。僕は素直なので、医者の言うことを信じた。おそらく溶連菌か何かなのだろう。熱は下がったがだるさが取れず、この日も1日横臥して過ごす。家族が一人PCR検査をしたということで、上の子だけでなく下の子も保育園を早退させる。

発症から3日

 火曜の朝。僕の熱自体は大体下がった。しかし、子供のPCRの検査結果が陽性だ、という電話がかかってくる。上の子は陽性、僕と妻は検査、下の子は症状がないのでひとまず濃厚接触者として、全員自宅療養。上の子は発症から4日、僕は発症から3日経っている。妻も咳と鼻水に悩まされている。下の子だけ元気。

発症から4〜8日

 水曜から週末まで、陽性になった上の子と僕、妻は咳と鼻水に悩まされる。加えて、上の子と親たちの発症から丸1週間経った2週目の土曜になって下の子が発熱。ずっと家にいるので、家族からコロナ感染した以外に考えられる風邪の感染経路はない。月曜日にPCR検査を予約。

 自宅待機辛い、などと考えたのは昔の話、もはや何も感じない。ただ仕事をしないで子供といる。それだけである。自分の評価とか収入とか、もはやどうでもいい。これは運命である。自分の人生などどうでもいい、意味のないものだ。昔からわかっていたことではないか。ただ座して死を待つだけである。そういう諦念に達すれば、子供に八つ当たりすることもなく、ただただ日々をやり過ごすことができる。

発症から9〜11日

 上の子は3週目の月曜(金曜発症、発症から10日)が自宅療養最終日、親二人は3週目の火曜(土曜発症、発症から10日)が自宅療養最終日で、水曜から上の子は保育園、親は下の子の面倒をみつつようやく活動開始。

 上の子が先々週の金曜日に早退してから12日が経過した。久々に家を出たが、外が怖い。人も怖いし動きのあるものはみんな怖い。感染したことで、本当はもう感染のリスクがぐんと下がっているはずなのに、感染への恐怖というのが逆に増えてしまっている。

発症から12〜18日

 3週目の月曜日に検査した下の子は発症した2週目の土曜起点で計算され、4週目の火曜日まで自宅療養である。他の家族は全員陽性になったので、下の子以外は行動制限はない。とはいえ保育園に行けなければ誰かが見ていなくてはいけないので、代わる代わる親が家にいるしかない。

 

ワクチンの効果

 結果、1週目の金曜から4週目の火曜まで、19日間の行動制限を受けることになった。ワクチン3回も打って40度の熱が出て3週間近く座敷牢とは、全く参ってしまう(ただ、3回目のワクチンの発症回避効果は、発症する人のうち2/3程度である)。今回の発症に限って言えばワクチンの効果はなかったといっていいが、しかしここまで発症せずにやってこれたのは、ワクチンのおかげということもあるだろう。

 

yondaki.hatenadiary.jp

yondaki.hatenadiary.jp

 

子育て世帯はコロナで多くを失い、それらを取り返すことはできない

yondaki.hatenadiary.jp

 2020年の春からもう丸2年以上経ったのに、まだまだコロナに悩まされる日々は続く。子供がいなければこれほど大変ではなかったのだろうが、まぁ仕方がない。独身や子供のいない人たちと同じ土俵で仕事で戦うことはできず、ゆえに仕事量の差が流石に色々なところに表出してきておりうんざりするが、これがこの国で子供を育てるということだ。子供に対する政策支援がなされると、独身税だという揶揄が飛び交うが、その独身の人自身、子供時代にはそういった政策の恩恵を受けているのであって、子供向けの政策はあくまで子供のためのものである。子育てする親は、子供を持っていない人に比べれば自己の収入から時間からあらゆるものを限りなく犠牲にして子供に捧げているのであって、多少の子供向け政策が子供の属する世帯を経由するからといって、それは親が独身のように身軽になることを全く意味しない。誰しも子供時代、自らはほとんど全く納税せずにさまざまな政策的恩恵を受けて来たのだから、自分が大人になってそれを納税で返す筋こそあれ、それを批判して子供のための政策の条件を厳しくしようという筋合いはなかろう。ただでさえ格差が広がっているこの社会で、子供を育てることの厳しさが普遍的に共有されず、国を通じた老幼の支援が不平等だというなら、実際誰が子供を育てようか。誰も育てないだろう、ということになっているのが、現在の少子化の状況である。どうにも致し方がない。